ワールドカップ各賞受賞者 MVPはフォルラン!

ゴールデンボール賞(最優秀選手):ディエゴ・フォルランウルグアイ

ゴールデンボール賞ディエゴ・フォルランウルグアイ):得票率23.4%
・シルバーボール賞:ウェズレイスナイデル (オランダ):得票率21.8%
・ブロンズボール賞:ダビド・ビジャ (スペイン):得票率16.9%
アンドレス・イニエスタ (スペイン)
・シャビ・エルナンデス (スペイン)
・アルヤン・ロッベン (オランダ)
メスト・エジル (ドイツ)
バスティアン・シュバインシュタイガー (ドイツ)
アサモア・ギャン (ガーナ)
リオネル・メッシ (アルゼンチン)


見事フォルランが受賞!
チームの順位以外はこの選手で文句ある人はほとんどいないはず。
シルバー以降の順位も凡そ納得。
メッシが候補に入っているのには驚いた。


◆ゴールデンブート賞(得点王):トーマス・ミュラー (ドイツ):5点・3アシスト
・シルバーブート賞:ダビド・ビジャ (スペイン):5点・1アシスト・635分プレー
・ブロンズブート賞:ウェズレイスナイデル (オランダ):5点・1アシスト・652分プレー


得点王は4人。その中からアシストを加味して受賞したのはミュラー
20歳にして8得点に絡むプレー。
今後が楽しみな選手になった。

シュート数はギャンが33本でトップ。メッシが30本だとか。
ギャンはポストが多く、運に見放された感じはあって、得点王に相応しい能力はあったかと思う。
メッシはこれを糧にしてさらに成長して欲しいとこだねー。


◆ベスト・ヤングプレーヤー賞(最優秀若手選手):トーマス・ミュラー (ドイツ)
・受賞:トーマス・ミュラー (ドイツ:20歳)
アンドレ・”デデ”・アイェウ (ガーナ:20歳)
ジオバニ・ドス・サントス (メキシコ:21歳)

ゴールデングローブ賞(最優秀GK):イケル・カシージャス (スペイン)

◆フェアプレー賞:スペイン

◆エキサイティング・チーム賞:ドイツ

個人的には今大会はドイツが圧倒的に面白かった。
当然中心選手の年齢的にまだまだピークは先だしユーロまで続投が決まったらしいので非常に楽しみ。
クローゼの後釜だけが懸念材料かな・・・。

ちなみに優勝したドイツもデルボスケ体制がユーロまで続く事が確定。
ユーロのトーナメントで再びぶつかる日が楽しみだ。

W杯 2010 スーパーゴール集

●第14位

ドイツのゴール前のドイツの落ち着きは凄かった。
このシーンのクローゼもそう。折り返しを詰めてくるポドルスキーに流して、後ろからズドン。


●第13位

不本意な結果に終わったイタリアから、クアリアレッラのロングループ。
綺麗な弾道でネットに吸い込まれた。


●第12位

イングランドを滅多打ちにしたドイツの破壊力。
ゴールもさることながら、マイボールになりそうになった瞬間のドイツ選手数人の動き出しが凄い。
スペースを作る動き、後詰まで含めてカウンターのお手本のようなカウンターだ。


●第11位

今大会大ブレイクしたトーマス・ミュラーのこの冷静かつ捻りの効いたシュート。
逆サイドのギリギリにコントロールされてる辺りが憎い。
20歳にして今大会5ゴール。順調にいけばどうなるか楽しみだ。


●第10位

日本のみならず、世界も沸かせたかも知れない本田の無回転FK。
この角度、この距離でゴールを決めらる世界有数の選手と言うことを示せただけでも凄い。
贔屓目なしに大会中でも印象に残るゴールでしょう。


●第9位

ウルグアイの執念を感じたマキシ・ペレイラの1点差に迫るゴール。
残り僅かな時間帯なのに、冷静さが光るシュートだった。


●第8位

3位決定戦でのフォルランの見事なボレー。
今大会はダイレクトシュートが少なかっただけに余計印象に残った。


●第7位

ダビド・ビジャの実力を存分に見せ付けた。「無い」ところからのゴール。
ここから取られたらどうしようも無い。


●第6位

実にアフリカ大会らしい先制ゴールだった。その後のパフォーマンスも含めて。
この後暫く、得点の殆ど入らない大会になるなんて誰が思っただろうか。

●第5位

ただでさえ凄いが、このフォルランの凄いところは利き足が右足と言う事。
当然右足でシュートを打とうとした時にDFは詰めてくる。
そこを切り返して逆足でこのシュート。
ボレーやFKなど、今大会印象に残るシュートをいくつも残したフォルランから、このゴールをチョイス。


●第4位

マイコンの角度の無いところからのゴール。
オーバーラップのタイミング。シュートまでの早さ、コース。完璧だった。
他の選手ならマグレって言われそうなんだけど、マイコンだからねぇ。



●第3位

3位決定戦のヤンセンの同点ゴール。
ヘディングもさることながら、このボアテングのクロスの弾道が美しい!



●第2位

韓国を奈落の底に叩き落したスアレスのビューティフルゴール!
これだけDFが居ればGKも何も見えない。
誰が守ってても入っただろう、まさにゴラッソなゴール。




●第1位


ジオ・ファンブロンクホルストウルグアイのゲームプランを打ち崩す、スーパーゴール!!


この別角度を見ると弾道のえげつなさがよく判る。
スネイデルと良いロッベンと良い、今大会のオランダは決めるべき時にミラクルゴールが生まれる。
この勝負強さと運が、今大会のオランダの象徴だが、これも実に象徴的なゴール。

大会名言集

ルイス・ファビアーノ(ブラジル)
2度のハンドからの見事なゴールを決めて

「神の手が助けてくれた」


ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン監督)
元祖神の手ゴールのマラドーナファビアーノの神の手発言を受けて

「あれは神の手ではなく彼の手」


スヴェン・ゴラン・エリクソンコートジボワール監督)

ファビアーノと止めるのは至難のわざだ。彼が手を使えるのならなおさらだ」


ランドン・ドノバンアメリカ)
試合終了間際、アルジェリアから劇的決勝ゴールを挙げて逆転1位突破を決めて。

「たくさんキスされた。ちょっと気持ち悪かったけど」
「おれたちは生きてるぜ、ベイビー」


フランツ・ベッケンバウアーバイエルン・ミュンヘン会長)

「ドイツ人は追いつめられたときが最も危険なのさ」


岡田武史
オランダ戦直前のひとこと

「日本がひとつになる時が来た」


チョン・テセ北朝鮮
ブラジル戦を前に

「テレビゲームの世界に入り込むようなもの」


ジェイミー・キャラガーイングランド

ブブゼラよりも僕の叫び声の方が大きい」


田中マルクス闘莉王
デンマーク戦

「なめちゃいけないぜ」


本田圭佑
グループリーグ突破を決めて

「目標はまだ、はるか先にある。
優勝って日本国民の前で公言しているんで」


今野泰幸
アツマレー発言が有名になり。
「(闘莉王は)まだブラジルっすよね。帰国が恐怖っすよ」


●ヴェズレイ・スナイデル(オランダ)
ブラジルを粉砕するゴールを決めて

「あれはボールが自分の坊主頭を滑っただけさ。でも実にいい感触だったよ」


リオネル・メッシ(アルゼンチン)

「アルゼンチンがW杯で優勝したら、オアシスに再結成してほしい」


ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン監督)

「メッシがボールの近くにいれば、僕たちは彼を見て楽しめる」
「私は明日、去ることもできる。だが、この選手たちにはアルゼンチンサッカーとは何かを示し続けてもらいたい」

監督能力をプラティニ(フランス)とペレ(ブラジル)に批判されて
「フランス人がどんな連中か知っているだろう?」
「ペレは博物館へ戻るべきだ」

その後、批判発言はなかったとの手紙を受け
「君たちメディアを通じて、プラティニ会長へ謝罪のメッセージを送りたい。ペレには送らないがね」


ピーター・クラウチイングランド
ブサメンランキングにも選ばれてしまったクラウチ
「サッカー選手になっていなかったら?」との質問を受けて


「童貞だったと思う」

ジャイアントキリング

このところ、スカパーの番組「ジャンルカなう」でずっと出ているパッカ君。
毎日見ていてすっかり愛着沸いたのだけども、何と貸し出し可能だそうで!
http://morningmanga.com/news/696


このキャラクター、漫画「ジャイアントキリング」の主人公が監督を務めるチーム、ETUのマスコットなんです。
オリジナル架空キャラクターを3次元にするとはなかなか良いですね。

監督が主人公と言うことからも想像できるかも知れませんが、内容は戦術や選手起用、チーム作りに重きを置いて描かれていて、僕が今一番好きなサッカー漫画です。既に有名だと思いますが、サッカー好きは是非。


パッカ君

自分で好き勝手に選ぶベストイレブン

GK
エニェアマ(ナイジェリア)

ステケレンブルフ(オランダ)やカシージャスとも迷ったけど、特にアルゼンチン戦のセービングに度肝を抜かれた。
実にアフリカンらしい超人的なセービングは見所満載だった。手の伸び方が半端じゃない。

DF
プジョル(スペイン)
ルガーノウルグアイ

いやー、今大会はブロック作って人数で固め守りってのが多かったのでディフェンス個人であんまり印象無いけども・・・。
大会通して殆ど崩れていない、スペイン、オランダ、ドイツ、パラグアイ、ガーナ、ブラジル
この辺りは大体良かった。
ジョン・テリーのダイブも魂を感じたね。ドイツ両CBもスペインに遊ばれなければ充分だった。

ウルグアイルガーノ離脱後から一気にDFが緩くなったので相対的に良かったのかなと。
プジョルはあの得点も込みでやはり評価したい。
無口で堅実で熱いカピタンが遂に国際舞台で日の目を見るのかな。

SB
マキシ・ペレイラウルグアイ
ラーム(ドイツ)

右サイドは当然マイコン(ブラジル)・ラーム(ドイツ)でもいいんだけど、得点力に加えて前線に供給しまくった点を評価したい。
左サイドは右に比べて何か物足りない。
ファンブロンクホルスト(オランダ)か、ボアテング(ドイツ)かカプテビラ(スペイン)。
なんか足りないので左サイドも出来るラームにしてしまった。


DMF
シュバインシュタイガー(ドイツ)

ドイツの魂みたいなものを唯一体現していたのがシュバインシュタイガー
ちょっと大人しかったドイツだけど、彼がいる限りドイツは戦う集団で居られる気がする。
ケディナもバラックの代役として素晴らしい活躍。
マスチェラーノが居なければアルゼンチンはとっくに大崩壊していただろうし、
勿論シャビもシャビアロンソも抜群に良かったし、ファンボメルもオランダの守備を支えたのだけど。

MF
エジル(ドイツ)
イニエスタ(スペイン)
スネイデル(オランダ)

ミュラーも、良いし、インコムだとかガーナの両サイドハーフも良かった。ジェラードやランパードも個の力ではここに並んでしかるべし実力と活躍だった。
日本と戦った中ではロンメダールが日本戦以外ではすごかった。
忘れちゃいけないのがドノバン。
・・・だけどこの3方が出るともう反論出ないよな・・・。凄すぎたこの3人。

FW
フォルランウルグアイ
ビジャ(スペイン)



ギャン(ガーナ)と、スアレスウルグアイ)とロッベンとクローゼが入れられない・・・。
テベスも悪くなかったし、カバーニも、本田もパクチソンも、当然ルイスファビアーノも。

しかし今大会、誰が一番凄かったか?と言われればフォルランだと俺は思う。
シャブラニマイスターと呼んでも良いほどの完璧なボール扱い。素晴らしかった。


[rakuten:kemari87:10008864:detail]

こうして見てみると、実際のところ新星ってのはドイツの若手衆ぐらいなものじゃなかっただろうか。
あとはクラブチームで既に中心選手でやってるような選手が多い。
とは言えシャビアロンソロッベンやビジャみたいに国際舞台で良い思いをしなかった中堅どころが次々と活躍しているのは非常に面白い。

逆にナイキのCMで起用されたトップクラスのスター達(Cロナウド、メッシ、カンナバーロ、リベリ、ロナウジーニョ)が一様に活躍出来なかったのが印象的。

頑張る中堅にスポットライト、って意味では良い大会なんじゃないかと思う。
決勝では誰にスポットが当たるのか。

ワールドカップ さらば天才

アルゼンチンが敗れ去り、メッシが大会から去る事になった。


・・・が、それよりも

マラドーナが去る事の方が寂しい。


と言う事でさよならマラドーナ企画。






マラドーナ [DVD]

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●選手たちにやたら抱きついたりキスしたり・・・
ゲイ疑惑の挙がったマラドーナ
http://southafrica2010.nikkansports.com/news/p-sc-tp3-20100619-643115.html
記者から「愛の力で優勝できるか」と突っ込まれると「オレは女が好きだ!」と主張。性癖のノーマルさを訴えたい一心で「今も31歳、金髪の美女と付き合っている」と必要以上の情報提供まで行った。


両刀の疑惑は消せてません。



マラドーナ監督が現役復帰? 「もう一度プレーしたい」
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100628/scr1006280953030-n1.htm


FKはまだいけますね。
とりあえずピクシーも呼んでチャリティマッチなんかしてみたらどうでしょう?



●逆切れマラドーナ
http://news.www.infoseek.co.jp/sports/football/story/02nikkanspsctp41007020021/
自らがGKになってシュートを打たせた。最初は楽しげにピッチを転げ回っていたが、MFマスケラーノの強烈なシュートに2回直撃されると「プッツン」。突然「このへたくそ野郎」と、侮辱的な言葉で激怒した。

マラドーナ監督の暴れん坊ぶりは今に始まったことではないが、これにはマスケラーノもがく然。「冗談じゃない。何でオレがあんなこと言われなければならないんだ」と、DFのエインセに八つ当たりした。


・・・エインセがそれでカメラに八つ当たりしたんじゃないでしょうか?



●ルイスファビアーノの「神の手」発言に対して元祖神の手マラドーナの発言
http://www.asahi.com/sports/update/0623/TKY201006220554.html

マラドーナの返答。
「あれは彼の手」


一刀両断。




ムードメーカーとしては素晴らしい監督だった。
ただあまりにも戦術が古典的と言うか、無さ過ぎた。
メッシ戦術に特化して、逆にメッシの能力をも殺してしまうと言う悲惨な結果になってしまったのは完全にマラドーナの罪だろう。

でもエンターテイメントとしては最高だった。
間違いなく今大会の華のひとつだった。
アメリカ大会では後味悪い終わり方だっただけに、良い感じでW杯に再び記憶を残してくれてよかった。

長嶋さん的ポジションにつけて、誰か優秀な人物をコーチにつけて、それでいつかまたW杯に現れて欲しいなぁと思う。

マラドーナ 新たなる闘い---アルゼンチン代表、ワールドカップ予選345日の軌跡

マラドーナ 新たなる闘い---アルゼンチン代表、ワールドカップ予選345日の軌跡

ドイツ戦の後
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010070600595

リアクションがいちいち可愛い。

ワールドカップ ベスト4 その1


オランダ3−2ウルグアイ
ファンブロンクホルスト(前18分)
フォルラン(前41分)
スナイデル(後25分)
ロッベン(後28分)
ペレイラ(後47分)


序盤は一見オランダ、でもウルグアイの方が得点の匂いがするようなゲーム。
カウンター狙いのウルグアイ。早いうちにポゼッションを高めてリズムに乗りたいオランダ。ある程度双方の意図通りの試合だったのかもしれない。


そんな中、圧巻のジオ・ファンブロンクホルストの数年に一度決めるかどうかのミドルが炸裂。
あれしか無いというコース。
やはり今大会のオランダにはツキがある。


ポゼッション的にはかなり劣勢だったウルグアイだが、フォルランにたまにボールが入ると面白味が出てくる。
そしてフォルランが少し下がった位置で貰うとワンフェイント入れてミドルシュート。これも圧巻だった。
今大会のフォルランは凄まじいプレーの連発。もう一人、フォルランの負担を軽くしてくれる選手が居れば・・・やっぱりスアレスの欠場は痛かった。


オランダはファンペルシーの調子がいまいちだからか、形が全然出来ず。文句ばっかりのファンペルシ―はそろそろカイトに「お前は要らない」宣言されても良い頃なんじゃないかと思う。
後半はじめからファンデルファールトを投入するもやはり流れが変わらず。

しかし今大会ツキがあるスネイデルオフサイドもどきの怪しげなミドルが決まった辺りから、オランダが徐々に本来の形を作り始める。
縦に狭く、横にはワイドに。速くて強いパスが生まれ始めた。
ロッベンの追加点も、その後に連発したチャンスもオランダらしいものだった。
この後半のオランダとドイツがぶつかれば面白そうだ。


完全に消えかけたウルグアイだが、その後一点返し、最後に大反撃。
最後の最後までもしかして・・・の気迫漂うウルグアイは、今大会最高のサプライズ国だけあった。



試合は凡戦だが熱戦。
そして沢山のファインゴールが印象的な試合。
負けないオランダは大会に入り得点力までつけてきた、だけどこのチームを1点に抑えたチームがあるんですよねー。