ワールドカップ 決勝トーナメント 二日目 誤審続く
今度はアルゼンチン戦でもオフサイド見逃し。
誤審をあげつらって試合がどうこうって訳では無いのだけど、ゴールと退場に関するものだけはどうせ中断が入るのでビデオを参考にすることがあっても良いんじゃないかと思います。
もっと審判のレベルが高ければ、人間だからミスはあるで済ませられるんだろうけど・・・。
ワールドカップ 決勝トーナメント一回戦一日目
ウルグアイ2−1韓国
スアレス(前8分)
イ・チョンヨン(後23分)
スアレス(後35分)
やはり苦手南米の壁は越えられず。
ウルグアイは序盤狙いだったのか、1点取って安心したのか、急に足が止まる。
最初はかなりもたついたサッカーをしていた韓国も、ここから徐々に反撃開始。
予選で堅守を誇っていたウルグアイ相手に、ここまで攻められたのは流石史上最強と言われていただけのことはあった。
多分、普通にやれば勝ってたんじゃないかな。
でもウルグアイにはスアレスがいた。
今大会のスーパーゴール集に間違いなく加えられるだろうゴールをあんな時間に出されたらね。
勝てた試合だっただけに韓国としては悔しいだろうが、散々チャンスを潰した上にあのゴールを決められては仕方ない。
決定力の差だね。いいもの見たなあ。
ガーナ2−1アメリカ
ポアテング(前5分)
ドノバン(PK)(後17分)
ギャン(延前3分)
非常に見応えのある試合だった。
序盤に試合のペースを握ったのはガーナ。ガーナはグループリーグはブラフだったかのような完成度。
少人数で中盤を制圧し、スペースが空いたサイドにサイドバックが上がってくる。これで素早く長く続く攻撃を繰り返した。
アメリカもやられっぱなしでは済まさない。
中盤の対策には前半早々にアンカーを置いたり、サイドの薄さには3トップで対処するなど、積極的な交代で流れを変えにいく。
事実、アメリカの時間帯もあったが、驚くべきはここに来て完成を迎えつつあるガーナ。
守備網も綺麗に整備され、自分達の時間帯でないときも、決定的なピンチも殆ど迎えず凌いだ。
はじめて組織がアフリカの身体能力に綺麗に噛み合ったチームを見た気がする。
このチームはアフリカサッカー史に残って然るべきチームだ。
アフリカにとって良いことのない大会だが、一つ指針が見つかった事。
これはとんでもなくデカイんじゃないかと思う。
データと印象でみる日本代表
http://www.fifa.com/worldcup/statistics/teams/shotsposition.html
ここにFIFAのデータがある。
一番右の項目、shot on goal=枠内シュート率を見てみよう。
日本ダントツの1位、60%
2位のスロベニアが51%、3位イングランド、4位オランダは47%
しかもエリア外からのシュートはアルゼンチン、ミドルシューターを数多く擁するイングランド、オランダに匹敵する数字。
その上でダントツの枠内ショット率。
ここには枠に入ってくるだけで恐ろしい本田の無回転も含む訳だ。
当然外しまくりの大久保も入ってる訳だ。
これは他国からすれば恐ろしい・・・。
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さて次は日本中が熱狂した本田の無回転FK。
この無回転と言うのは野球で言うとナックルと同じ。
指で真ん中を押し出すことで、ストレートの回転が起きないままボールが前に進み、その結果不規則に変化する。
ほんのりドライブ回転の掛かったほぼ無回転。
この少しだけ回転をかけるのが本田の特徴で、本人曰く「コントロールしやすい」との事らしい。
球速があって少し回転があると言うことで、前述の野球に例えると多分前田幸長のナックルのイメージかと思う。
それにしても揺れている。
特にGKの後ろからのアングルがよく判る。
(GKからみて)一瞬左に曲がったところでセーレンセンが左に動く。するとその瞬間に右に急に進路を変えるのが判る。
慌ててセーレンセンは右に飛ぶが、重心が既に左に乗っているために大きく飛べず、このゴールになった。
ゴールを決めるには強烈なシュートも針の穴を通すコントロールでもなく、ほんの少しタイミングをずらすだけで良い。多くの点取り屋が実践してる事だけども、改めてそれを思い知らされるゴールだった。
しかし実際無回転FKのゴールはスローで見ないとそのすごさが判らない時がある。
が、本田にFKを決められたアンジのゴールキーパー、アバエフは
『前の2試合で本田がゴールしたとき、なんで簡単なボールをキーパーはミスしたのか理解出来なかった。みんな、本田のキックがすごかったんじゃなくて、キーパーのミスだっていってたよね。
でも、今度は自分が本田の新たな犠牲者になってしまった。たぶん、多くの人たちは、またキーパーのミスだって考えるだろう。 でも、それは間違いだ。
フリーキックのボールはキャッチ出来る弾道にみえた。しかし、突然、横に軌道を変えた。だから、もはやキャッチすることが出来なかった。
教訓にするしかないね。少なくとも自分はこの日本人は危険なキックを持っているプレイヤーだという認識にかわったね。他のチームも油断しないほうがいいよ、たとえ、簡単なボールに見えても』
との発言をしているらしい。
日本では川口が「あれは取れない」との発言をしていた。
それぐらいゴールキーパーのメンタルに影響を与えるシュートで、つまりこれが、遠藤の2点目をアシストするわけだ。
勿論、このシュート自体非常にコントロールされた素晴らしいシュートだけど。
この試合は日本の今後に凄く影響があるかも知れない。
例えば、レアルのスカウトが見に来ていたと言う話もあるし、イングランドで言うとシアラー、スペインならカマーチョ辺りが日本のサッカーを絶賛。本田や長友、川島などもかなりの評価を得ていたらしい。
勝ち1つ2つでここまで状況変わるんだし、やっぱ結果って大事だし、結果を出すためにどうするかを考えて動くと言うのは大事だ。
日本勝利!!!!
ワールドカップ グループE ハエジャパン再び改めサムライジャパン勝利!!!
日本3−1デンマーク
本田(前17分)
遠藤(前30分)
トマソン(後37分)
岡崎(後42分)
94年はドーハの悲劇。崩れ落ちる中山を呆然と見つめ
98年は雑魚扱いしていたチームにすら蹴散らされ、世界との絶望的な差を知る。
02年は束の間の狂騒に酔いしれたが
06年にはそれが自国開催の幻に過ぎないことを思い知った。
史上最高世代が成すすべなくやられているのを見るだけだった。
もう暫く勝てないんじゃ無いかと思った。
この勝利はとてつも無く大きい。
出会い頭でも勢いでもなく、初めて万全の準備をした強国に真っ向から戦って勝てたと言うのが大きい。
そして本田がヒーローになったのも個人的には大きい。
やはり我を通して、真っ向から戦って、結果を出す人間がヒーローでいい。
世界の流れに則った選手が少年達の指標であるべきだ。
本田のゴールが全て。それが伏線になった遠藤のFKも素晴らしかった。
この辺りで随分とデンマークをどん底に突き落としただろう。
年1蹴れるか蹴れないかぐらいのFKを2人とも出してくるとは。
最初に勝負を仕掛けていたデンマークの攻撃は実に素晴らしかった。
こんなチームにどうやって勝つんだ?とか思うぐらいだったが、これがサッカーの恐ろしさで、流れの恐ろしさ。
守って、守って、とんでも無いFKを立て続けに飛ばしてくる日本と言うチームは、恐らく最悪に嫌な国だったろう。
本田無回転FK
遠藤FK
元エースの意地、岡崎ゴール
明け方の東京。道行くユニフォームを着た人は、見知らぬ同士でもすれ違うとハイタッチしていた。
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ワールドカップ グループB 韓国ベスト16へ
韓国2−2ナイジェリア
ウチェ(前12分)
イ・ジョンス(前38分)
パク・チュヨン(後4分)
ヤクブ・アイエグベニ (PK) (後24分)
アルゼンチン2−0ギリシャ
デミチェリス(後32分)
パレルモ(後44分)
韓国−ナイジェリアは熱戦だった。
特に後半からのナイジェリアの猛攻は激しく、最初からこれなら突破候補だったと思うんだけど、それが出来ない辺りがアフリカの限界か。
とにかく縦に早く、パワフルでシンプル。シュートは残念なものも多かったがアフリカンサッカーの真骨頂を見られたのは幸運だった。
そしてそれをよく凌いだのが韓国。ナイジェリアの拙攻に助けられたとは言え、序盤にチャンスをものにし、最後は凌いで凌いで、悲願のベスト16。正直試合以外のものが沢山作用した2002年よりも価値のある結果だと思う。
自国以外での初ベスト16は、確実に国としての進歩を物語るものだった。
ちなみに韓国の2点目のゴール。
ヘディングの目測を誤って足にあたってゴールと言うちょっと間抜けなシュート。
韓国ではヘバルショットって言われてるらしいです。
で、一方のアルゼンチン。
こちらは試合毎に進化している。
試合の大部分をリスクを背負わないパス回しで占め、突然思いたったように攻め上がる。
メッシのドリブルきっかけのパスワークは、94年、マラドーナが去るまでの芸術的なパスワークを彷彿とさせた。
このチーム、徐々に優勝に値するチームに化けつつあるのかもしれない。
元々マラドーナの下、チームの空気は凄くいい。控えも試せた。
全てのチームにとって今一番当たりたくないチームかな。