データと印象でみる日本代表

http://www.fifa.com/worldcup/statistics/teams/shotsposition.html

ここにFIFAのデータがある。
一番右の項目、shot on goal=枠内シュート率を見てみよう。


日本ダントツの1位、60%
2位のスロベニアが51%、3位イングランド、4位オランダは47%
しかもエリア外からのシュートはアルゼンチン、ミドルシューターを数多く擁するイングランド、オランダに匹敵する数字。
その上でダントツの枠内ショット率。
ここには枠に入ってくるだけで恐ろしい本田の無回転も含む訳だ。
当然外しまくりの大久保も入ってる訳だ。


これは他国からすれば恐ろしい・・・。

J.E.P FLAGS TOWN 2010 タオルマフラー(エンブレム) P27243

J.E.P FLAGS TOWN 2010 タオルマフラー(エンブレム) P27243


さて次は日本中が熱狂した本田の無回転FK。

この無回転と言うのは野球で言うとナックルと同じ。
指で真ん中を押し出すことで、ストレートの回転が起きないままボールが前に進み、その結果不規則に変化する。

ほんのりドライブ回転の掛かったほぼ無回転。
この少しだけ回転をかけるのが本田の特徴で、本人曰く「コントロールしやすい」との事らしい。

球速があって少し回転があると言うことで、前述の野球に例えると多分前田幸長のナックルのイメージかと思う。


それにしても揺れている。
特にGKの後ろからのアングルがよく判る。
(GKからみて)一瞬左に曲がったところでセーレンセンが左に動く。するとその瞬間に右に急に進路を変えるのが判る。
慌ててセーレンセンは右に飛ぶが、重心が既に左に乗っているために大きく飛べず、このゴールになった。

ゴールを決めるには強烈なシュートも針の穴を通すコントロールでもなく、ほんの少しタイミングをずらすだけで良い。多くの点取り屋が実践してる事だけども、改めてそれを思い知らされるゴールだった。


しかし実際無回転FKのゴールはスローで見ないとそのすごさが判らない時がある。

が、本田にFKを決められたアンジのゴールキーパー、アバエフは
『前の2試合で本田がゴールしたとき、なんで簡単なボールをキーパーはミスしたのか理解出来なかった。みんな、本田のキックがすごかったんじゃなくて、キーパーのミスだっていってたよね。
でも、今度は自分が本田の新たな犠牲者になってしまった。たぶん、多くの人たちは、またキーパーのミスだって考えるだろう。 でも、それは間違いだ。
 フリーキックのボールはキャッチ出来る弾道にみえた。しかし、突然、横に軌道を変えた。だから、もはやキャッチすることが出来なかった。
教訓にするしかないね。少なくとも自分はこの日本人は危険なキックを持っているプレイヤーだという認識にかわったね。他のチームも油断しないほうがいいよ、たとえ、簡単なボールに見えても』

との発言をしているらしい。
日本では川口が「あれは取れない」との発言をしていた。
それぐらいゴールキーパーのメンタルに影響を与えるシュートで、つまりこれが、遠藤の2点目をアシストするわけだ。

勿論、このシュート自体非常にコントロールされた素晴らしいシュートだけど。



この試合は日本の今後に凄く影響があるかも知れない。
例えば、レアルのスカウトが見に来ていたと言う話もあるし、イングランドで言うとシアラー、スペインならカマーチョ辺りが日本のサッカーを絶賛。本田や長友、川島などもかなりの評価を得ていたらしい。

勝ち1つ2つでここまで状況変わるんだし、やっぱ結果って大事だし、結果を出すためにどうするかを考えて動くと言うのは大事だ。