ワールドカップ 最高の決勝カード

ドイツ0−1スペイン
プジョル(後28分)


W杯は短期決戦とは言え、大会を通して好調を維持する事がいかに難しいか。それを存分に味あわせてくれた試合だった。
大会前ならともかく、1、2試合前の出来でスペインがドイツに勝つとはどれだけの人が思っただろうか。

ドイツは立ち上がりから妙に憶病なプランで進め、スペインは恐らく持たされていたのだろうけど、結果的に数多くボールを触る事で徐々にらしさを増していった。
後半にドイツが反撃態勢に入ったが、そのころにはもう完全にスペインのサッカーになっていた。
今大会でようやく見る事が出来たスペインらしいサッカーだ。


ドイツはいつものオランダのようだった。
間違い無く、今大会で一番破壊力でインパクトを残したチームで、全試合を通して内容と結果を見たら最強チームといって問題ない。
だけど、その勢いをもたらした若さが、プランを僅かに狂わせたのかも知れない。
そして本物のオランダの方が堅実に生き残ってるのがまた皮肉な話だ。



それにしても決勝がオランダ−スペイン。

もしかして、大会前に何の情報も予想も無く「見たいカード」を選ぶとしたら迷い無く挙げるかも知れないカード。
と言うより欧州サッカー派の大半が、単純に見たいカードとして挙げそうなカードかも知れない。


ブラジル・ドイツの予想は外れた。強さで言うと間違ってないと思うけど。思いっきり外れた。
そして万年優勝候補の2チームは徐々にらしさを取り戻してきた。


W杯における欧州サッカー史上最高の決勝カードを全開で楽しみたい。
本当に楽しみだ。