ワールドカップ2日目 日本が目指すべきひとつの形

韓国2−0ギリシャ
イ・ジョンス(前7分)
パク・チソン(後7分)

ハイライト→fifa.com



ギリシャは一辺倒の放り込みサッカーに終始。もうひたすら放り込み。
それはいつもの事だろうし、それでもチャンスは作れたかも知れないが、基盤となる守備の出来が悪すぎた。
途中から思い出したようなプレス開始。が、時既に遅く、韓国は十分に自分達のペースを掴んだあとだった。
ギリシャはなんでこんなに浮足だってたんだろう。


韓国は思った以上に良いチームだった。アルゼンチンにどこまでやれるかは非常に興味深い。
いつもの身体能力とスタミナに頼ったサッカーではなく、今回の代表はテクニックも前面に押し出している。
つまり、日本代表に足りない「前に行く姿勢」と「フィジカル」を持っている、いわゆる日本代表の目指すべき数パターンのモデルケースのうちのひとつ。

そのチームがアルゼンチンやナイジェリアにどうやれるか、ってのは非常に興味深い。
そりゃスペイン代表のようにいきなり出来れば良いけども・・・。


・・・それにしても寒冷殺人拳てなに。

↑腕のイレズミに注目


アルゼンチン1−0ナイジェリア
エインセ(前6分)


ハイライト→fifa.com


ナイジェリアのキーパーが大当り。この大会最初の驚き。
逆にいうとアルゼンチンにはそれぐらいチャンスはあったが、チーム自体としては微妙で完全に「戦術はメッシ」状態。
色んなチームの「戦術は誰誰」を観たけど、ここまで清々しい程に一人に頼ったチームははじめて観たかも知れない。


守備も堅いが間延びして好守が完全に分断しているのも勿体ないなと思う。
それでも個の力はさすが「メンツだけなら優勝候補」。
スタミナの切れないテベスに、相手の攻撃の芽を摘みまくるマスチェラーノもいい。
メッシの使い方を回りが迷ってる感はあるが、上手くはまれば本当に強くなるかも。


ナイジェリアも最初はヤバいかと思ったが、落ち着いてからは破壊力の片鱗を見せ付けてた。
サイドのスピードは流石。
意外とナイジェリアらしさを残してるチームだ。


それにしてもリアクションを観ているだけでマラドーナは選手やスタッフから愛されてるんだなぁってのが良く判る試合だった。

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アメリカ 1−1 イングランド
ジェラード(前4分)
デンプシー(前40分)

ハイライト→fifa.com

アメリカは驚くほどにしっかりしたチーム。早くて正確なパス、前への推進力もイングランドのお株を奪うものだった。
セットプレーの強さや、パスの貰い方の上手さ、守備は安全策、攻撃ではリスクを負って縦に仕掛ける「勝ちに徹したサッカー」が出来るチームの印象。
イングランドは決して調子良かったとは言い難いが、カペッロが早め早めの采配で確実にウィークポイントを消して行くのは素晴らしい。
序盤こそ完全にアメリカペースだったが、ショーンライトフィリップス投入後は左右両サイドを制していた。最終的には完全にイングランドペースになっただけに、点を取り切れなかった、って印象は残る。
キーパー・グリーンのあれは‥イングランドの伝統ってことで‥

それにしてもアメリカ、特定の才能に頼らずこのサッカーが出来るのは凄い。
近い将来優勝争い出来るような国になりそうな気がする。