ワールドカップ グループC スポーツ大国はサッカーの母国を止められるか
【グループC】
イングランド
アメリカ
アルジェリア
スロベニア
●イングランド
選手の顔触れだけで決めるなら、優勝候補の一角に居るのは間違いない。
また、欧州予選・親善試合ともに高い得点力を誇っており、不安要素なしにも見える。
が、チーム状態はあまり良いとは言えないようで、対メキシコはポゼッションでは負け、
瀕死の日本も生き返らせるような試合展開だった。
元々、戦力の割に結果を出せない代表格のような国でもあり、触れ込みを額面通りには受取れない。
不倫や離婚など、選手たちのプライベートを揺るがすスキャンダルや、代表では決して良好と言えないジェラードとランパードのプレーの相性、それにFWルーニーの相方など、優勝候補らしからぬ穴も幾つか目に付く。
万全過ぎても得てして落とし穴が存在するが、チームの状態は決して良くはない。
ルーニーとジェラードの出来にかかっているような試合を繰り返しているようでは限界があるだろう。
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●アメリカ
スポーツ大国は94年の初出場以後、サッカーでも順調に成長し続けている。
圧巻だったのは2009年FIFAコンフェデレーションズ・カップ。2008年欧州王者スペインを倒し、
王国ブラジルを後一歩のところまで追い詰めた。
この結果だけを見るなら充分に優勝を狙える位置にいるが、親善試合の結果は芳しくない。
カウンターが嵌れば強いが、ハイポゼッションのパスサッカーを展開するチーム以外にはいまいち結果を出してないようなのが気掛かり。
●アルジェリア
アフリカのプレーオフを勝ち抜いてきた。
攻撃陣にはヨーロッパ各国でプレーする選手が揃うが、世界的に知名度を得た選手はいない。
アフリカとは言え、身体能力で押し切るチームではなくテクニックタイプのようで、W杯では苦戦するかも知れない。
親善試合もまるでいいところがない。このままではグループで落選の憂き目にあうだろう。
●スロベニア
こちらもプレーオフ組ではあるが、ユーロで旋風を巻き起こしたヒディンクのロシアを倒した事で注目を集めている。
2002年では中心選手だったザホビッチと監督との確執で一気に失速したが、それだけに今回は選手のメンタル面のケアもしている模様。
初戦がアルジェリアで、上手く勝ち点を拾えれば俄然トーナメント進出に向け士気があがるかも知れない。
■総評
もし最終戦のスロベニア−イングランドで、イングランドに勝ちが必要な状況だった時、スロベニアはかなり厄介にチームになっているハズ。逆に引き分けで大丈夫な場合はイングランドがほぼ勝ち抜けを決めるだろう。またアメリカにとっても、カウンターを苦手としそうなチームが居ない事は決して良い事ではない。
つまり初戦のイングランド−アメリカ戦がグループの行く末を占う。
流石にイングランドのグループ落ちは無いと思うが、今のチーム状態であれば決して安泰ではない。
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