ワールドカップ グループ D 優勝候補×アジア最強×アフリカ最強

【グループD】
ドイツ
オーストラリア
セルビア
ガーナ

●ドイツ
新旧世代が上手く噛み合い、近年最強のチームが出来上がったかと思いきや、バラックの離脱。
これは非常に痛かったが、エジルの台頭により、かつての攻守両方の全てを担う役割ではなくなって居たのが救い。
代役には成長著しいケディラが据えられそうだ。
また、クロース、ミュラーなど若手の台頭も目覚しく、ドイツ代表選手のイメージが一新される可能性があるほどに下からの突き上げが強い。これらが上手く嵌ればドイツ黄金時代の到来も有り得ない話じゃない。
不安要素はFWの人選。クローゼが絶不調に陥っているため、エース不在のチーム状況になっている。本番に強いクローゼの復調も含め、優勝を狙うだけの人材はいるだけに、レーブ監督がどのような選択をするのかが鍵になる。

●オーストラリア
長身ポストプレーヤーサイドアタッカー、得点力のある2列目と、見事に噛み合った人材なので、戦い方がハッキリしているのが強みでもある。相手に合わせてキッチリ守ろうとするチームも無いため、凡そその戦い方を通す事が出来そうだ。
問題はレギュラー陣の殆どが30代。高地で行われるタフな連戦に何処まで耐えられるか。

セルビア
親善試合では2軍3軍と言われた日本戦で、ベストに近いメンバーを圧倒するなど層の厚さを見せ付けた。
実績に関係なく好成績を収めてくる旧ユーゴだが、スタンコビッチクラシッチジギッチなど個の力がしっかりしたタレントも多い。身長170センチ台がほぼ居ない超大型チーム、高さを生かした肉弾戦が強そうなこのグループにおいても、高さでは文字通り頭ひとつ抜けている。


●ガーナ
アフリカ大会に相応しい、大旋風を起こしうるアフリカの国だったが、エッシェンの離脱はあまりに大きい。

アフリカの国々にも世界的なタレントが生まれるようになったが、ガーナにはエッシェンだけでなくムンタリアッピアーもいる。アフリカ旋風バブルも終わった中、全大会唯一決勝トーナメントに出場しただけでなく、その主力メンバーが老朽化しないままに残っているのも大きい。
体力にモノを言わせた典型的アフリカンチームではなく、戦術的な好チームのはずだが、返す返すもエッシェンがいないのが痛い。

■総評
平均値の高さではもしかして最も高いグループかも知れない。
高さ・強さのオーストラリア・セルビアに、強さ・運動量のドイツ・ガーナと言う図式か。
アジアでは無敵のオーストラリアも、この中に入れば流石に一枚落ちる印象。
順当にいけばドイツは確定だが、グループリーグに限ればセルビア・ガーナと大差は無い。
何処が勝ち抜けても全くおかしくはないが、やはり一番抜けてはいけない人が抜けたガーナが少し落ちるのかも知れない。

またドイツとガーナの因縁が面白い。
バラックを怪我させたガーナ代表ボアテングは、ドイツ代表としてU20出場経験があり物議を醸したが、無事ガーナ代表に選出。また弟のジェローム・ボアテングはドイツ代表に入っている。
エッシェンバラックと言う、共に心臓を欠いた一戦が見もの。


◎ドイツ
セルビア

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